紫微垣(しびえん)
第2期第13回、第14回

2012.7.15(日)11:00〜,15:00

講義内容                      
「まず、飛び込め!」
〜怖がっていては、先に進めない〜

 立腰 3分間
 朗読 プーシキンの詩
     宮澤賢治「雨にも負けず 風にも負けず」
      

     
講義

T占い結果に、従わなかったらどうなるか?
 1.気学の歴史と奇門遁甲
 2.占いの効力は、あのCMのキャッチフレーズと同じ
 3.紫微垣という場所(陰陽を越えた世界)

U勇気が運命を越える
 1.アニメのヒーローの生き方
 2.山に登る方法

Vまず、飛び込め!
 1.貞観政要が示す「創始」と「継続」
 2.男の子が飛び越えた理由
 3.大人が飛び込んだ理由
 
W古典に見る、失敗を恐れない生き方
 1.良寛さんの言葉
 2.絶体絶命の中から、幸福を見つける(荘子より)
 3.虚しく往きて、実りて帰す

〜特別講義〜
  「観音経」読誦と解説
                   
   

塾生からの感想


  涙がじわじわと涌き出てくる初めての体験、少し戸惑いましたが、なんとも心地よい気持ちが柔らかくなった気がします。
  素直になって観音様の心広い胸に少し、、寄りかかってみようと思います。

  拝見できないですが、、守られてる気がします。

  今日の紫微垣、この議題を選んで下さった事本当に感謝しています。先生、ありがとうございました。

                                  Tさん


 
 今日はありがとうございましたm(__)m

 講義中に不思議な事が起こっても、平然と受け入れている皆さん…なにか頼もしさを感じてしまいますね

                                  Oさん




塾長の言葉

 今回は、テーマを変更して (他力の使い方入門) → 『まず、飛び込め』
講義をしました。

 紫微垣とは、宇宙の中心である北極星を取り囲む、真理を求め、正しい心や行いを求め続ける人たちの集まりを意味しています。

 私は、宇宙の中心の存在を、陰陽道に倣い、太極として皆さんにお話しして来ました。太極とは、陰でもなくて陽でもなく、陰でもあって陽でもあるという、世界の本質を捉える思想ですが、私達人間は、かねてより、この絶対的な存在を、神様と呼んで参りました。



 現在、パワースポットなる磁場の高い場所へのエネルギー浴が、マスコミでも取りざたされていますが、そこには必ず神仏という高いステージの生きた存在がおられ、何よりも我ことのみで礼節を欠くようなお参りの仕方は、恥ずべきことであります。

 先日も、那智の滝をロッククライマーが登ったという信じられないようなニュースが流れました。那智の滝とは、熊野神社の御神体です。
 多くの人たちの「心」や「願い」や「希望」を、彼らは踏みにじったのです。
 だから、朝日宮司は、「これまでの歴史にない信じられない行為である。絶対に許せない!」と激怒されたのです。「神をも畏れぬ」とは、まさにこのこと。己を知らぬこのような行為を為す人間が、私達と同じ日本人であると思うと、まさに恥の一言につきます。



 今回の「まず、飛び込め!」というテーマを選んだのは、紫微垣二年目にして、ずっと通われている塾生さんたちだからこそ、見えざる世界への畏怖を十分に持たれている。それでも、あえて「飛び込め!」と言った、私の真意を今回、来ていただいた方には、よくお分かりいただけたかと思います。



  陰と陽を越えると、何が起きるのか?

  どのような考え方をして、何を判断基準とするのか?

  今回は、そんな大切な講義となりました。

  一年かけて、やっと新しい境地に、紫微垣は入ったのです。



            
                                                                                           寺千代


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