紫微垣(しびえん)
第7回

2011.11.12(土)19:00〜

講義内容                      
          孤独について
           〜孤独を恐れないために〜

〜プロローグ〜
  孤独は人の闇である

Tそれぞれの孤独
 1.山の中で出会ったもの
 2.「あなたに私みたいな想いさせとうないわ」

Uそれぞれのコミニュケーション
 1.人はこんなにも人を求めてやまない

Vスターの孤独
 1.私だって一人の女よ

Wひとりぼっち
 1.一人を求める職業

 2.お釈迦様の孤独
 3.それでも人は孤独を求める
 
あなたは一人じゃない
 1.「徳弧ならず」〜論語〜
 2.マザーテレサが言ったこと
 3.あなたは一人じゃない


〜エピローグ〜
  歓談 〜それぞれの想い〜
               

       

 ひとりとふたり。
 
 わたしとあなた。

 みんなとわたし。

 おんなしところ。ちがうところ。

 出来る。出来ない。

 これって私だけなの?

 みんな心の声。わたしの内なるところから出た声…


塾生からの感想

◎孤独は、それぞれの人の中にあるものだと思います。若い方には若い方の孤独。大人には大人の孤独があります。

◎私はいま、必死で勉強をしている。勉強を必死でして、無事に学校を卒業することが、私の孤独です。

◎若い人たちは、自分から孤独を作ってしまっていると思います。電車の中でも、周囲のことなど考えず、心を閉ざして自分の世界に没頭しておられる。

◎今朝、みんなで話してテーマがこの「孤独について」でした。
寺千代さんが、孤独についてのお話しをするのだと言ったら、彼女私も参加すると言って、一緒に来たの。みんな意味があってここにいるの。

◎大事なものは、失ってみて初めて分かるのね。今を大切にしなければ。

◎今日は、皆さんとこういった勉強会の機会が持てて良かった。

◎被災地の人たちの孤独はきっと計り知れないものでしょうね。


塾長の言葉

 今回の参加者は、7人。以前私が心の学びをしていた会の皆さんが、揃って勉強に来てくださいました。当日の朝、先生自らお電話いただき、天候の悪い中、おいでいいただけましたこと、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 この日は目上の方がほとんどということもあって、緊張も致しましたが、また講義後に設けた歓談の時に、新たなご意見なども伺えることが出来ました。充実した実に嬉しい時間となりました。

 「孤独について」という題名をお聞きになって、皆さんは何を想われるでしょうか?私は、孤独とはひとりひとりの中にある、とても大切なもので、確かに寂しいものではあるけれども、とても尊く、そしてこの孤独があるがゆえに、人は人を愛せるのではないかと、今回みなさんとお話しさせていただいた結果、そのように想いました。

 かつて、私が高校生の頃、大林宣彦監督作品「さびしんぼう」という映画がありました。全編に、ショパンの「別れの曲」が流れ、誰もが体験するあの青春時代の甘酸っぱいさびしさを、尾道の美しい景色と、ちょっぴり不思議な物語になぞらえながら、あの時夢中になって観ておりました。
今、こうして大人になった僕は、ふたたびそのことについてじっくりと考え、そして感じ、こうしてみなさんとお話し出来たことは、とても大切な経験となりました。

 これを読んでいらっしゃる皆さん。決して孤独を怖れないでください。
 孤独とは、人を愛することの出来る尊い心を持った存在であるがゆえの、さびしいさびしい勲章であるのです。
 今日もどこかに、さびしい存在が、あなたのすぐ近くにいるかも知れません。それは、もしかしたら、赤の他人などではなく、もう一人のあなた自身であるのかも知れません。


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