紫微垣(しびえん)
第3回

2011.9.10(土)19:00〜

講義内容                      
          親と子について
             〜親子の情と憎しみ〜

〜プロローグ〜
 親としての立場、子としての立場

T親子の縁について
 1.字義を解いてみる
 2.血は水よりも濃し

U本当の親とは
 1.子は借りもの
 2.霊止としての生き方
 3.積善の家には必ず余慶あり、不積善の家には必ず余殃あり

V親子の情と憎しみ
 1.「私は親を恨みます」
 2.「あなたはあなたの人生を行きなさい」

W親の目指す姿
 1.心理学のアナーキータイプ
 2.子とは何か?

X.未来へ〜
 1.未来を生きる子供達へのメッセージ



塾生からの感想

 「親につまづき、親を攻め、親を恨んでいたこともあります。
 でもそれが、いまこの年になってみると、あぁ親もまた一人の弱い人間だったんだなってことが分かります」

 「うちも決して親子関係が良かったわけではないけれど、もう一度この気持ちを整理して考える良い機会になりました」


                      塾生の方からの感想
                        


塾長の言葉

 「親と子」このテーマについて、お話しすることをまとめる時、そのテーマが深すぎて、何をお話ししていいか正直迷いました。

 講義の2日前になって、「一は二を生じ、二は三を生じ、三はすべてを生ず」という「老子」の言葉を思い出してね、それで私のお伝えしたいテーマがはっきりと定まりました。

 皆さん、親のない人はいません。
 たとえ、私生児であったとしても、それは必ず人の親から生まれてきたのです。

 親と子というテーマは、非常に深く、そして占い鑑定で観た以上に、親と子の確執といったものが、強く出て参りました。
 「血は水よりも濃し」と申します。

 単に、宗教が説いているように、「親に感謝せよ」「親を大切にせよ」だけでは解決しない、好きだろうが嫌いだろうが、切り離すことの出来ない関係、それが親子であるのです。

 愛おしさ半分、憎しみ半分です。

 でも、ちょっと視点を変えるだけで、親子の関係が、すっきりと理解出来たことと思います。

 講義が終わった時、皆さんそれぞれの家庭のご事情を、恥ずかしげもなくおしゃべりいただいたのは、それが皆さんの胸の中に大きくつっかえていたテーマだったからなのでしょう。
 お聞きしていて、私自身考えさせられることがありましたし、お集まりいただいた皆さんの中で、お話し合いをしたいテーマだったようです。

 また、いずれそんな機会が出来たら、やってみましょうかね。
 その時は、愚痴になるのはご勘弁願いますよ。
 どんな親でも、子供のことを思わない親はいない。
 親子を語るということは、すなわち愛を語ることに相違ないと、私は思うのです。

                                           寺千代


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