紫微垣(しびえん)
第12回、第13回

2011.12.17(土)19:00〜
2011.12.22(木)15:00〜

講義内容                      
          煩悩を滅する
           〜今年一年の穢れを祓う〜


〜プロローグ〜
  コップの水は捨てよ

T煩悩の種類
 1.除夜の鐘
 2.これがなければ幸せになれる
 3.四苦八苦

Uいかに生きるか?〜お釈迦様の教え〜
 1.三宝印
 2.こんなに苦しむなら会わないほうが良かったか?
 3.性善説と性悪説
 4.朱子の教えと窓際のトットちゃん
 5.四諦八正道

Vそれでも越えられないから苦しいのだ
 1.親鸞聖人の苦悩
 2.神道から見た罪とは?

W力強く生きる
 1.今を生きる

 2.祈りの形
 3.12月31日〜大祓い〜
 
〜エピローグ〜
  歓談 〜それぞれの想い〜 


 
コップの中いっぱいに入った水を、少しもこぼさずに「お陰をください」と言っても、注いだとたんにこぼれ落ちてしまいます。


 捨てる努力。

 馬鹿になる努力。

 忘れる努力。


 そして、素直になる努力。。



 2011年のことは、2011に置いていきなさい。

 2012年にまで持ち越してはいけません。


 今回は、お祓いの方法をお教えしますので、年始に向けて、実際に、心のわだかまりを捨てる作業を行いましょう。



                                              寺千代
 

塾生からの感想


 知りたいことがたくさんあります。

 こうしてお話し聞かせていただくことで、わからなかったことがわかってくるし、
また、こうしてたくさん仲間が集まってきたら、良い話題づくりに役にたつから、また、勉強に来たいです。


                            塾生の方より


塾長の言葉


 「良い」「悪い」ことなんて、世の中にありゃあしません。

 みんな、それが「好きか」「嫌いか」な違いだけです。

 あたしゃあ、この一年、生きてみて、そのことをはっきりと認識しました。


 すでにお釈迦様は、二千年以上も前にそのことを悟られていて、その教えが現代にそのまま通用するわけですから、皆なかなか越えられないわけですから、実に偉大な方だったのだなとあらためて思います。


 私達は、世の中の知識に汚染されていると言っても過言ではありません。

「良い」「悪い」ことなんて、世の中にありゃあしません。


 その証拠に、皆さん口で言っている割には、時代が経つに連れて、より良くなるどころか、


 言葉は悪くなり、

 ものを知らず、

 人に対する不信感が募り、

 自分で自分をどうしたらいいかわからず、

 苦しみを抱えている人間が多いのは、いったいどういうわけでしょうか?

 好き・嫌いが、善・悪に言い換えられているから、分からなくなるのです。
 自分の「好きな」世界が、人の世の幸福になるとは限りません。


 それが煩悩であります。

 多少の煩悩がなければ、この時代生きていくことは出来ませんが、
あまりにも偏った一辺倒の価値観がまかり通っているのが現代です。


 害悪は、外にのみあらず、

 害悪は、害悪をこそ激しく求める己にございます。


 泥の中より生まれし、紫微垣最初の一年の締めくくりは、

私達の中に潜む、

いたって善人の顔をしながら、堂々と害悪を想い、害悪の限りを行う、弱き、ずるき、人間についてお話ししました。



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