私塾 紫微垣
「自分の国に誇りを持ちなさい」
愛国心(国を愛する心)

富士山


自分の国に誇りを持ちなさい


 「あなたは、自分が今いる環境のすべてに誇りを持てますか?」


 国とは、私達が住む日本国家だけを意味するのではありません。


 「国」の字の周囲を囲む「口=国構え」は、あなたの愛する大切な存在のことを表しています。


 たとえば、あなたが生活をしている場である「家庭」もそうです。

 あなたが、生きるのに必要な大切な糧を得る「職場」もそうです。

 このたったひとつの青い地球も、この広大な宇宙空間も、すべて人が意識出来る限りの存在は、「国」であるというのが、私の考え方です。

                         

 国とは、特定の機関や、特定の人物を指すのではありません。

 たとえば、私のいる横須賀市を地図で探してみても、横須賀市の中の横須賀市とは一体何か?と考えても、決して見つかりっこありません。

                         

 子供の頃、私はひとりで地図を見るのが大好きでした。
「横須賀市」と書いてある場所を、クローズアップしてみると、それはやがて横須賀市役所に行きつくのですが、横須賀市役所は、議員さんや市役所で働いている人たちがいるだけで、それだけで「市」とは言えません。

 横須賀市役所には、横須賀市長さんがいますが、横須賀市長さんイコール横須賀市かといえば、決してそんなことはありません。
 では、市とはなんでしょう?
                         

 それは、横須賀市に住む、私寺千代も含めたコミニュティ。人と人の集まりのことです。

 だから、「国」や「市」を単体で切り離すことは出来ません。
 「国」を語る時、「市」や「県」を語る時、それは常に自分自身の存在を含めなくてはなりません。
                         
 よく小さい頃、こんな笑い話がありました。

 ケーキを人数分、公平に6つ切りました。
 これで全員分切ったはずなのに、おかしい!ひとつ足りないよ。ちゃんと数えたはずなのに!
 なんと、数えた本人が、自分の分を勘定に入れることを忘れてしまったんですね。

                         

 国を愛する人民は、自分に生きる誇りを持てます。

  先日、ブータンの王様と王妃様が日本にいらした時に、お二人がいかに国民を愛し、国民がお二人をいかに愛しているか、私たちは知り得ることが出来ました。
 
  ブータンの国民の国に対する満足度は95%以上だそうです。

 こういった国に、もし仮に嘘の情報を流し、国民を惑わせ、国を崩壊させてしまおうなどという悪人がいたとしても、それはなかなか成し遂げられないでしょう。なぜかといえば、結束力とは、親を信じ、国を信じる力でこそあるからです。

                          

  私達は、自分の国を信じることが出来ますか?

  私達は、何を指針とし、何を中心としてこの国を立て直していきますか?


  なんの脈絡もない、新しいカリスマ性を持った指導者を、私たちはいつまで求めるつもりでしょうか?

                         
  否、私たちには、他国に決して負けないものがひとつあります。

  それは、歴史と伝統です。

  私達の祖先たちの作り上げた、歴史と伝統の中に裏打ちされたこの国の素晴らしさは、世界でも類を見ない程です。


                        『温故知新』

  明るい未来は、歪められた歴史を正し、人と人が信頼しながら築き上げて来た元の正史の流れを取り戻す事のみ、つかむことが出来ます。


                 自分の国に誇りを持ちなさい。

  日本の、日本固有の事柄を、もっともっと学んでください。

  そのことが、人の狂気を正気に戻し、安心を授かり、自信を取り戻し、生きる力を得る何よりの道なのです。



 


戻る