土用の丑の日(どようのうしのひ)夏の土用の時期中、丑の日
まず、土用とは、年に4回あります。
暦の上での、春夏秋冬の終わりそれぞれ18日間です。
各季節のあいだを指します。
夏の土用(7月、8月)には丑の日が年に1日か2日(平均1.57日)あり、2日ある場合はそれぞれ一の丑・二の丑といいます。
季節の変わり目は、体調をくずしやすくなります。
身体が、自然にあっていれば良いのですけれど、
エアコンなどの影響で、わたしたちは、どうしてもこの頃に風邪など引きやすくなっています。
さて、うなぎの旬というのは、実は産卵前の秋です。
この頃が脂が乗っていて、いちばんおいしい頃です。
夏の鰻は脂がなく、身も淡泊です。
夏の土用の丑の日に、うなぎを食べると夏ばてしないと言われますが、
そもそものきっけとなった楽しいお話があります。
ある時、夏にうなぎ屋さんが、どうすれば夏にもうなぎが売れるようになるか、
平賀源内に相談しました。
平賀源内とは、江戸の頃の知者でありました。
すると、「今日は丑の日とひらがなで書いて店の前に貼ったらいい」と言いました。
実は、それ以前にも、丑の日に、
あたまに「う」のつくものを食べると良い、という伝承がありました。
だから、本当は、この日うなぎだけでなく、うしでも、うりでも、うどんでもいいわけです。
ところが源内さんは、今日はうしの日とひらがなで書きました。
みなさん、縦書きで「う」「し」と書いてみてください。
どうですか?うなぎの姿に見えてきませんか?
ここまで考えて、貼られたうなぎの広告は、あたりにあたり、
その後大反響となったわけです。
また、鰻にはビタミンBが、たくさん含まれているため、
夏バテ、食欲増進には、
まさに効果的であることも付け加えておきましょう。
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