哲学の日（てつがくのひ）4月27日は、ソクラテスの忌み日です。

紀元前399年、ギリシアの哲学者・ソクラテスが、
時の権力者から死刑宣告を受けて、
刑の執行として獄中で毒を飲んで亡くなった日。

ソクラテスは、「知らないと言うことを知っている」という考えの下、
時の賢者たちと対話的問答を通じて相手の考えを向上させましたが、
「常識」に執着した賢人たちは
「知っていると言っていることを、実は知らないのだ」ということを
暴かれた結果となり、
恥をかかされたとして告発をされ、
「アテナイの国家が信じる神々とは異なる神々を信じ、若者を堕落させた罪」で
死刑判決が下されました。

当時は死刑を命じられても、
牢番にわずかな額を握らせるだけで脱獄可能だったため、
プラトンなど弟子たちが脱獄を勧めましたが、
「法は守るためのものだ。悪法も法である。
私はこの時代の法によって喜んで死んでいこう。
このあとはお前たちが、良い法を作っていって欲しい」と言って、
看守の運んできた
毒にんじんの杯をそのままあおって獄中死しました。