私塾 紫微垣

参月の暦(こよみ)

3月10日の暦(こよみ)

金子みすゞ忌(かねこみすゞき3月10日は、金子みすゞの祥月命日です。

                                        
金子みすゞ 1903年(明治36年)4月11日-1930年(昭和5)3月10日
童謡詩人。大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した。
26歳の若さでこの世を去る間に、
512編もの詩を綴ったとされる。
西条八十から「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛された。

結婚後、夫から詩作を禁じられ、
夫から病をうつされ離婚。自ら命を絶った。

原因は、娘の親権を強硬に要求する
夫への抵抗心からだと言われている。



明るい方へ

明るい方へ
明るい方へ。

一つの葉でも
陽の洩るとこへ。

藪かげの草は。

明るい方へ
明るい方へ。

はねは焦げよと
灯のあるとこへ。

夜飛ぶ虫は。

明るい方へ
明るい方へ。

一分もひろく
日の射すとこへ。

都会(まち)に住む子等は。

        
金子みすず






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