私塾 紫微垣

壱月の暦(こよみ)

1月17日の暦(こよみ)

阪神・淡路大震災記念日(はんしんあわじだいしんさいきねんび):1月17日

1995(平成7)年1月17日午前5時46分、
淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震が発生した。
マグニチュード7.3で震源の深さは約14キロ。
神戸市・芦屋市・西宮市と淡路島の北淡町で初めて震度7の激震を記録した。

当時、私はいまのように横須賀にいたが、
同じ日本にいながら、揺れはまったく感じなかったと記憶している。
TVに四六時中表示されている。死者と行方不明の人の数が、
すごい勢いで増加していくことが、恐怖に思えてならなかった。


-------------------------------------------------------------------------
湾岸戦争開戦記念日(わんがんせんそうきねんび):1月17日

1991(平成3)年、アメリカ軍を主力とする多国籍軍が、
イラクとクウェートのイラク軍拠点に攻撃を開始し、
湾岸戦争が勃発した。

戦争は、すでに遠い過去のものだとばかり思っていた。
TVに映し出される、街を爆破、人が負傷していく姿を見て、
学校で習った戦争の悲惨さや、恐怖や、その罪悪など、
実感としてまるで感じられなかった。
まるで映画の中の出来事のようだった。
そう思っていた瞬間、TVの中で被害にあった女性が半狂乱になりながら、
「これは映画じゃないのよ!現実なのよ!戦争なのよ!」
とカメラに向かって叫んでいたのを、僕は決して忘れないだろう。
一緒にTVの画面を観ながら、まだ20歳だった僕に
「戦争は、良いとか悪いとかではなくて、やってはいけないものなんだよ」
と、教えてくれた(株)はやともの社長は、
それから2年もしないうちに亡くなられてしまった。



-------------------------------------------------------------------------
井沢八郎忌日(いざわはちろういみび):1月17日

昨年の1月17日に亡くなった、歌手の井沢八郎の忌み日。

昭和30年代〜昭和40年代にかけての高度成長時代
農家の次男以降の子が、中学、高校を卒業すると、都市部の工場などに就職するため、
集団就職列車が運行されていた。
就職先は東京、なかでも上野駅のホームに到着することが多く、
1964年にリリースされ、爆発的なヒットを飛ばした「あゝ上野駅」は、
当時の世相を見事に歌いきっている。

戦後日本の歴史に残る名曲として、
特に団塊の世代の人々の胸に、この歌が刻まれていることだろう。

これを歌い上げた井沢の忌み日は、
奇しくも娘、工藤夕貴の誕生日であった。

--------------------------------------------------------------------------
今月今夜の月の日(こんえつこんやのつきのひ):1月17日

尾崎紅葉の作品『金色夜叉』の中で、主人公の貫一の恋人お宮が、
貫一を裏切ったことに対して、貫一は熱海の海岸でお宮にこう言い放つ。
「よいか、宮さん。一月の十七日だ。
来年の今月今夜になつたらば、僕の涙で必ず月は曇らせて見せるから


この日の夜が曇り空になることを「貫一曇り」と言うそうな。







一月の一覧へ

暦のTOPへ