私塾 紫微垣

壱月の暦(こよみ)

1月16日の暦(こよみ)

初閻魔(はつえんま)1月16日は初閻魔です。

毎月16日は、閻魔の縁日であり、
この日は初閻魔と呼ばれる。

閻魔とは、ご存知あの世の裁判官であり、
生前に行った、善行悪行を清算し、天国行き地獄行きを決める怖い存在である。

子供だった私たちは、よく「悪いことをしたら閻魔様に舌を引き抜かれちゃうよ」
と言っておどかされたもでのある。

人は死してあの世に行くと、
三途の川を渡り、閻魔大王の裁きを受けなければならない。
また、あの世の裁判官は、あまり知られていないが、十人おり、
それぞれ、没して後、七日ごとに秦広王(初七日)・初江王(十四日)・
宋帝王
(二十一日)・五官王(二十八日)・
閻魔王
(三十五日)・変成王(四十二日)・
泰山王
(四十九日)と、審理が行われる。
これによって、あの世の行き先がほぼ決まるわけだが、
追加の(主に救済処置としての)審理が、
平等王
(百ヶ日忌)・都市王(一周忌)・五道転輪王(三回忌)の3回行われる。

閻魔大王には、その起源として、面白い話が残っている。
あるところにヤマーという人がいた。
ヤマーには、たった一人の妹がおり、名前をヤミーといった。
ヤマーとヤミーとの間に子供が生まれた。
ヤマーとヤミーは、人類の始祖であった。
ヤマーは、死すとはじめての死者として、あの世の王となった。
それが、閻魔大王である。

また、日本においては閻魔大王と地蔵菩薩は、
同じものであるとされている。

(私は、この子供の頃に本で見た閻魔様の恐ろしさに、
決して悪いことはしませんと、泣きながら神さまに誓った)






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