人生の書

7、偏見に学ぶ〜某お笑いタレントさんと占い師の事件〜


 先日のTV「ワイドスクランブル」に幻冬舎の社長である見城徹氏が、Nさんの一連の事件について実に清々しい意見を述べていらしていましたね。

「Nさんと占い師と呼ばれているそのお二人に、私は十月末に会いました。

Nさんが、その女性を紹介するには、「彼女は私ととても仲の良いお友達だ」と。

第一印象は、何だかとても暗い雰囲気で、時折、女性とNさんが話すことはあっても、私が直接その女性と話すことはほとんどなかったそうです。

いまは、盛んに占い師だと霊能家だとか言われているけれども、その時はそういった雰囲気とかオーラとかはまったくなくっ て、本人は「放送作家です」「官能小説を書いてます」と言っていたからそうなんだなと。今でも、私は占い師だなんて思っ ていません。放送作家と言われたから、今でもそう思ってますよ。

(レポーターの質問に)いいえ、Nさんは一方的に話していましたよ。立場的に言えば同等、もしくはNさんが主で、彼女が仕切りに出しゃばったり、Nさんの話す言葉をコントロールしていたなんてまったくありませんでした。

 二人の関係は、占い師とそれにマインドコントロールされた被害者なんて、そんなもんじゃない。あれは、恋愛関係ですよ 。男と女で言えば。恋愛だったら、対等になるでしょう。好きな相手だったら、いう事だって聞きます。そうでしょう。私だ って、いう事聞かないとこういうことしちゃうぞって、それくらいありますよ。仮に男女の中だとしたら。

 あの時見ていたら、普通に出された食事の話題だとか、時折人間関係のグチというのかな。Nさんがその時別れた彼氏の ことだとか、相方のMさんのことだとかそういうこと言ってましたよ。一緒にいた女性は、それに対して扇動するような態 度なんてまったくなくって、それに黙ってうなづいていたり、おとなしかったですよ。まぁ、それが心地良かったんじゃない ですか。二人はとても仲が良かったですから。

 よくマスコミで、マインドコントロールって言葉使ってますけど、いったい誰がそう決めたんですか?
 明らかになっているのは、Nさんが家賃を滞納して、それまで不法占拠ということで争っていた。仕事だってキャンセル した。それは、彼女自身がそうしたんでしょう?

  Nさんは、被害者だ。占い師は加害者だ。マインドコントロールたって、どこかの教団に拉致されたわけでもない。ただの恋愛でしょう?

  早く元気になって欲しいとか、元のように仲良くコンビで活 躍してとか。皆さん思っているほど、元々コンビは仲がいいわけじゃないですから。どうして悪いことをしているNさんの責任は問われないのですか?悪いのは、Nさんでしょ。

 その女性だって、以前もそうやって人を囲ってたって。本当にその女性が悪いことをしていたんだったら、とっくに捕まっ ているはずでしょう?なんで誰も訴えていないんですか?
 マスコミが視聴率稼ぐために、またこういう報道をすることで雑誌が売れるということに、私は危惧を覚えますね」

 
  氏は、その後の雑誌の記事を紹介するコーナーでも、『いま話題のNさんに現在のほとぼりが冷めたら暴露本を出してもらいましょう、そうすればベストセラー間違いなし』という記事に対して、

「僕はそうは思いません。誰がそんな本買うんですか。そんなもの誰も読みたくありません。絶対売れませんよ。この前のS・Nさんの本だって、全然売れなかったでしょう。私が出すんだったら、その女性のほうの本を出してみたいですよ。その人に、今は無理だけれども、いつか出てきて本当のことを話して欲しいですね」と言われていました。

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 自分自身の中に、毅然とした芯と判断力をつけておかなければ、何が正しく何が間違っているか分からなくなってしまいます。  

  安易な雑誌の記事ばかりを鵜呑みにして、人の批判を始めることは、自分が加害者になっていることを疑わなければなりません。  

                      

 

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