感動は心の扉を開く

私が私であるために、
人は、はたして、
誰もが、
私以外の者を必要としています。
私は・・・、
無謀、浅薄、盲信、粗忽、…浅はか(映画「ふたり」実加の台詞より)
な存在です。
だから、
こんな私だから
あなたが必要なのです。

同タイトルの著書として、
動物をテーマとした作品を多く残している
椋鳩十さんの本がございます。
彼は児童文学者でありますから、
子どもにも分かりやすく、
また、
とても薄い本なのにその内容はとても濃い
作品です。
著書の内容は、
彼の同級生だった
しらくも君という人の話。
何をやってもぱっとしなかった
級友達からも、
ちょっと悪い言い方をすれば、
味噌っかすのような(でもあたたかい言葉・・)、
そんな彼が、
ある日、
たった一冊の本を読んだことで、
大感動し、努力して努力して、
誰からも尊敬を受ける
町の
リーダーとなっていくまでのことが書かれています。
その本に書かれていた人物とは、
二宮金次郎
その生涯が、その生き様や考え方が、
なぜだか自分自身のように思えてしまった。
この人は、何をやってもダメなこの自分とは、
すんごく離れている存在ではあるけれど、
でも、なぜだか、
こんな自分が言ったら人には怒られるかもしれないけれど、
この人は、なぜだか
自分にそっくりだ。
なんだか自分にも出来るような気がしてきた。
それでやった。やってみた。
最初はできなかったけれど、
少しづつできるようになった

宝は、他からやってくると申します。
けれど、それは、
他から、与えてあげようと思っても、
なかなか宝には、
なりえません。
だから、
自分で探して欲しいのです。
あなただけの、
大切な宝物を。。

何にもない人。
何も出来ない人。
出会いがない人。
お金がない人。
情報がない人。
助けがない人。

ぜひ図書館に行ってみて欲しいんです。
ここでは、
先人たちの魂が眠っています。
本を書くということは、
その人が一生かけて築き上げてきた、
エッセンスが活字となって、
そこに書かれているのです。

できれば、
伝記を読んでください。

そこに書かれた人生の喜怒哀楽は、
神様がお作りになった、
よほどの小説よりも稀有な、
痛みを伴ったシナリオが、
名優たちの息吹と共に、
まざまざと刻み付けられておりますから。

私は、決して
あなたにはなれないけれど、
そこに書かれた物語を通じ、
あなたとともに喜び、
あなたとともに、
この心の壁を越えていくことができる。

あなたがいてくれて、
本当に
よかった。


                                                                         開運法

寺千代


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